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マスクと熱中症 [救急]

マスクをした状態での心配の影響は
きっちりとした文献はありませんが

臨床上でも低酸素状態を惹起させることが
わかってはいます。


ここで、マスクの着用で
容易に脱水症となるのはなぜでしょうか?


印象では、マスクの中が蒸れてしまうから
という感じをうけますが、、、
マスクをすると、マスクの為に
人間は呼吸がしにくくなります。
とくに人間の呼気の中に含まれる熱量を
放出することで、人間は温度調整をしています。


もし、その呼気が貯留すると
どうなるでしょうか?

当然ながら人間は熱放散ができなくなります。


熱の放散ができなくなると
他の方法で、熱の貯留を防ぐようにできています。

そこで消費される酸素なのですが
酸素が消費されることにより、

人間の体は、容易に低酸素状態を作りだします。


人間の身体の中から酸素が少なくなれば
人間の脳にいく酸素量も少なくなります。

ふらつき、めまいなどの症状が起きます。


そうです。
熱中症の症状ですね。

としますと、
必要なものは、
熱中症の予防ということになります。

マスクを緩めて
熱交換を行うのも一つです。

現実問題としては
マスクそのものには、
予防効果は存在しません。
あるとすれば
マスクをしていることで
むやみに顔や鼻に触らないことでしょうか・・


一般的な熱中症予防を行ってください。

今年は、これをしないとダメというものはありません。

できることから、少しずつであってもいいんです。



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救急と慢性疾患 [救急]

最近、救急対応の脱水症や熱中症について書くことが多いです。 
さて、今回の急患センターもそのような患者さんがまだまだ多く来院されました。
 
 
電解質バランスが崩れて下痢を起こした方
吐き気が前面に出た方
 
血圧低下からめまい・ふらつきが主症状の方
 
脱水症の自覚症状は多岐にわたります。
 
 
しかし、
その治療法は基本的に脱水の補正になります。
 
脱水が改善しないと、症状も軽快しません。 
そこで対症療法としては
吐き気止めやめまい止め更には胃酸逆流防止についての薬剤などが処方されます。
脱水の補正には時間がかかるために、継続的な加療の重要性は否めません。
 
 
 
時折、いらっしゃるのが「痛風発作」の方です。
もともと高血圧があり、高尿酸血症で加療されていた方です。
仕事の都合などで通院できなくなってしまったのでしょうか?
発作を起こす度に、休日急患センターを利用されます。
ただし、急患センターでは慢性疾患の定期受診は出来ません。
そのために、継続的な加療が必要になります。
 
 
高尿酸血症は、動脈硬化の促進危険因子です。
発作を抑えるだけでは、将来的に脳梗塞や心筋梗塞へ進行を阻止できなくなります。
 
 
これは、救急疾患と慢性疾患はシームレスであることを如実に表しています。
 
 
では、脳出血はどうでしょうか?
脳出血も基盤には高血圧症や脂質異常症などが存在しており、その加療が大切になってきます。
 
もちろん、どんな疾患でも突然の急性発症もあり、慢性疾患と関連がないものもありますが。
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熱中症にご注意 [救急]

本日の救急出務においても
熱中症の患者さんは増え続けていました。

熱中症というと
血圧低下や頻脈といった脱水症状から
目眩や意識障害といった中枢神経症状までさまざまです。
その中でも、下痢といった症状がありますが、
下痢というと、通常は「下痢が起こって脱水になる」と考えがちです。
しかし、下痢が熱中症の初期症状として現れることも比較的多く経験します。


熱中症の一般向けの啓発書には、吐き気や嘔吐の症状はよく書かれてますが、
下痢はあまり書かれていません。


その下痢についてお書きします。
熱中症になるとどうなるか?
最近の熱中症予防で「水分摂取の励行」はよく言われてきました。
そのために、水分はしっかりと摂取されたのですが、
必要な電解質が不足してしまうことが起こります。
塩分と電解質が低下してしまうと、身体はそれを整えようとします。
そのために、
体外に水分をたくさん排出しようとします。
それが下痢になります。



食事をとった後、毎回下痢になってしまうのは、
基礎にある脱水状態を抜け出せていないためです。


熱中症によっても
発熱を生じますし、その発熱が更なる脱水の助長に繋がってきます。
自律神経のバランスが整うまでは、無理をせずに脱水の補正に努めましょう。


そのために、適度な塩分をとり、
電解質入り麦茶なども効果的です。

血圧が高いかた等は、塩分を摂りすぎると
心臓に負担がかかったりしますので注意が必要です。
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救急のお世話になりました [救急]

いま、こんな感じになってます。

2017013114250000.jpg2017013114250001.jpgわたくしも、1月8日に救急外来のお世話になりました。

ちょうど年明けの初めての連休の日です。

なんと、左手の人差し指が変な感じになってます。

自分で、レントゲンを撮りましたら、骨折です!
ぐにゅっと曲がってます。

まずは、
整形外科の先生のところに行きました。
そこで、詳しいレントゲン写真撮影を行ったところ
骨折片の転位があり、
大きな拠点病院に受診となりました。


そこでも何枚か、レントゲン写真撮影を行って診断を受けました。

「オペですね」
「ドクターがよく使う指ですから、ずれないようにしましょう」



わたくしの職業の事まで考えてくださり
大変有り難かったと同時に
心療内科の予定をどうしよう?
とか
休診しなけりゃならないのは、患者さんからするとあまり良くないし・・
などと不安が襲ってきました。

けれども、
このままにしておくわけにはいかないので
1月の17日と18日の
2日を休診し、オペに当てることにしました。


それからが、大変です。
当日に予約をされている患者さんに、一人一人お電話で説明を行うわけです。
そして、変更日を再設定するのですが、
皆さんご理解してくださいました。


けれども、患者さんの連絡網ってスゴいですね。
オペが終わった翌日から、診察を再開したのですが、

「もう少しゆっくりして自分の事を考えて下さいよ」
とおっしゃる方もいらっしゃれば、

「佐藤先生が危ないって噂よ」という噂が飛び交っている事実に驚愕してしまいました。



いまは、整形外科の受診がありますが、
もうオペの部分はかなりよくなってきてる実感があります。



みなさま、お世話になりました。
そして、今後とも宜しくお願いいたします。

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先日の急患センターで [救急]

最近、天候が不順ですね。
 
この前、梅雨入りかと思いきや
その梅雨も、
降るのか降らないか。。。
 
天気予報は当たらず・・。
 
 
市販薬でなんとかしようとする患者さんがいらっしゃいます。
それは、それで
しっかり治れば、医療費の削減には繋がってきます。
 
ところが、
適切な加療などが出来なければ、
救急医療を必要としてくる事になります。
 
 
まさに
先日お会いした患者さんがそうでした。
 
2週間前から風邪気味でしたが、
お医者さんには 受診せずに
市販の風邪薬を使っていたようです。
 
しかし、そこに
脱水のためか発熱を合併しました。
脱水だけでも発熱はありえるのですが、
発熱で脱水はますます増悪してしまいます。
 
 
となると
市販薬だけでのコントロールは不可能に近くなります。
 
 
脱水だけで発熱が来てるのか?
発熱から脱水を起こして、さらなる発熱なのか?
発熱は感染が原因なのか?
などの原因と症状の繋がりを見なければなりません。
同じような症状でも
原因を把握していないと
正確な治療は出来ません。
 
 
例えて言えば
 
「旅行にいく」と言うことを考えてみましょう。
(つまりこれが、体調を崩したって事になります)
 
旅行にいくと言っても
何処にいくのか?
交通手段はなにか?
いついくのか?
 
なんていう違いがあります。
その違いによって
アプローチの仕方は異なりますね。
北海道にいくはずが、沖縄に向かってはいけませんね。
飛行機でいく場所なのに、
港に行っても乗れませんよね。。
 
 
 
という事と同じだとおもうんです。
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蜂に刺されると・・ [救急]

9月〜10月と
蜂に刺される被害があります。


以下に、蜂毒の対処を記載します。

<アナフィラキシーショック症状>

自覚症状としては
口中の痺れ
モノが飲み込みにくい
息苦しさ
両手足のしびれ
息切れ
動悸
悪寒
耳鳴り
くしゃみ
めまい
強いだるさ
腹痛
急激な尿便意
 
と様々です。

 
 

他覚症状は
肌の紅潮
肌の腫れ
蕁麻疹
身体のむくみ
チアノーゼ
失禁
意識レベル低下
失神
 
などなどです。
 

日本では毎年約20名前後の人が、蜂毒が原因のアレルギーで亡くなっています。
蜂の毒は、刺されてから約15分以内にアレルギー症状が現れる事が多いです。
重度の場合は約30分以内に処置して、その後病院で適切な治療を受けないと命に関わってきます。
蜂に刺されてアナフィラキシーショック症状が現れた場合は、救急車が到着するまで、嘔吐の危険性が有るので両足を頭より15cmで程度高くして「仰向け」に寝かせる「ショック体位」を取る様にして下さい。 
その後嘔吐や呼吸困難の可能性があるので、顔は必ず横向きにする事が大切です。
 
 

蜂に刺された後の処置と対処法と薬

①蜂の針を抜く
蜂に刺された場合、まずしなければいけないのが「針抜き」です。 蜂の針には、釣針でいう「かえし」の棘があり、ブスッと刺すと抜けにくくなっています。また蜂の針の根元(お尻側)には、蜂の毒が入った袋がくっついて、じんわりと毒が皮膚の中に染み込む仕組みになっています。
針が残っている場合は、すぐに安全を確保すると同時にピンセットや毛抜きなどで針を抜いて下さい。この時、毛抜きやピンセットが無い場合は、他のモノを有効利用しましょう。
セロハンテープやバンドエイドなどの粘着性のある物を、優しく傷痕に被せて取り除いて下さい。 ここで注意するポイント1つ、絶対に蜂の針を手で触って抜かないようにしましょう。余計に毒を押し込む可能性もあり危険です。
 
②毒を洗い流す・吸い出す
次に蜂の毒は水に弱い性質があるので、約5分程度洗い流しながら毒を絞り出しましょう。しかし水で洗い流すよりも、より確実で便利なものが注射器状の「ポイズンリムーバー(毒吸出し器)」です。 ポイズンリムーバーは薬局や通販で購入する事でき、安いものであれば約1000円程度です。蜂の他に、ムカデやブヨなどの虫の毒の吸出しにも有効なので、ご家庭に1つ常備しておくのがおすすめです。 アウトドアやレジャーに行く場合は虫に刺される事も多く、何の虫に刺されたか分からない事もあります。ポイズンリムーバーがあれば、まずは毒を吸い出すことができるので、1つ持って行くと安心です。
蜂の毒で絶対にしては行けない事は、口で吸い出す事、大変危険なので絶対にしないでください。
 
③虫刺され用の薬を塗る
針抜きと毒抜きが済んだら、次は抗ヒスタミン剤配合軟膏を塗るのが良いでしょう。

④刺された部分を冷やす
蜂に刺された部分は痒みや腫れがあるでしょうから、濡れタオルなどで患部を冷やすようにしましょう。
そのまま冷やし続けて、約30分以内に何事もなければ全身のアナフィラキシーショックの心配は少なくなります。

⑤病院に行く
蜂に刺された跡は赤い腫れや痛みがでます。ミツバチなど毒性が弱いものであれば、そこまで心配する必要はありませんが、スズメバチなど毒性の強いものは毒の量も多く、他の蜂と比較しても症状が悪化します。 スズメバチに刺されたら必ず病院に行き、皮膚科か救急病院で治療を受ける様にしましょう。 他にも症状がひどい場合や、蜂に刺されたのが2回目であれば、アナフィラキシーショックになる可能性があるので、病院を受診するのが良いです。
もしアレルギー症状が強い場合には、救急病院か「アレルギー治療」が可能な病院を受診してください。



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