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抗凝固剤内服時の抜歯 [疾患]

診察中によくある質問に
「血液サラサラのお薬飲んでますが、抜歯などは出来ないですか?」
というものです。
ワーファリンなどが有名どころです。


現在、日本でもガイドラインが出来ています。

高齢化の進行する中、心筋梗塞や脳梗塞などが増えてきています。
そこで抗血小板薬や抗凝固薬を内服する人も増えて来ています。



今までは可能であれば休薬していた事も多かったと記憶しています。。

抗血栓療法の中断は危険性が大きく、
適切な局所の止血処置を行えば休薬が不要と言われています。

@@休薬による再発は頻度は低いのですが、発症すると重篤です@@
米国の2つの文献で、抗凝固剤を中止した788例の1パーセント弱で再発が起こり、
そのうちの75パーセントで死亡の転機をとったことがショッキングでした。


日本循環器学会の抗凝固・抗血小板療法ガイドラインでは
「抜歯時には抗血栓薬の継続が望ましい」と記載されています。

@@しかし日本の現状は@@
しかしながら、半数以上の医師が、抗凝固剤などの休薬をしているようです。
ガイドラインもあるにも関わらず休薬するのは、
出血が多くなっては、術野が見えにくいというテクニカルな要素のようです。

この出血を最小限にして、抜歯などの視野を確保するためには
日頃のコントロールが大切であり、
抜歯当日の濃度が至適なコントロールなのかが大切なようです。
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