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医療は“受難の時代” [医療制度]

「患者と医療者は両翼」
「わたしたち患者も、安穏と医療を受けているだけの時代ではない」

東京腎臓病協議会の小関盛通事務局長はいつも、
透析医療を守るために患者ができることを考えているといいます。
診療報酬の削減などで医療現場が困窮すれば、患者にも影響が及ぶと考えるからです。




■ 診療報酬に“翻弄”

透析医療の診療報酬点数は、変動が激しいです。
例えば外来での「人工腎臓」の点数は、
1日につき透析時間が「4時間未満」で1630点、
「4時間以上5時間未満」で2110点、
「5時間以上」で2210点
だったものが、2002年度の診療報酬改定で時間区分が撤廃され、一律1960点になりました。
06年度の診療報酬改定では、
腎性貧血の治療に用いる「エリスロポエチン製剤」を包括評価することになり、
点数は一律2250点になったわけです。
 昨年度はといいますと、
透析時間が生命予後に影響を与えることがようやく考慮され、
時間区分による評価が復活しました。
「4時間未満」2117点、
「4時間以上5時間未満」2267点、
「5時間以上」2397点でした。

 こうした透析の診療報酬点数の変化が患者に影響を与えてきたと、小関さんは言います。
 一般に、透析は4時間以上実施した方が、
予後が良いといわれています。
しかし、小関さんによると、
時間によらず点数が一律になった時期には、
透析時間を3時間にせざるをえない医療機関もあったといいます。

小関さんは
「診療報酬点数が下がれば仕方がないのかもしれないが、時間が短いと心臓に負担が掛かったり、予後不良のリスクが高くなったりするのは間違いない」と話し、
憤りを抑えられないようです。

 透析の現場では、患者の高齢化が進み、要介護者も増えました。
長年透析を受けている人や、糖尿病性腎症が進行して透析を受け始めた患者などは、
合併症による重症化が問題となっています。

リスクを抱える患者が増加する中、透析室では十分なスタッフをそろえられないでいます。

 こうした中、医療機関に診療報酬上の手当てが十分になされないと、
患者の命にもかかわりかねないとの不安があります。
このため診療報酬を守るための働き掛けは、患者側にも重要になってきます。


誰でも負担する金額は少ないに越したことはありません。
国庫負担がもう少し多ければ、患者さんの窓口負担は軽減されます。

財源がなければ、国庫負担を多くすることは出来ません。



この選挙が考え時です。

 

 

透析医が透析患者になってわかったしっかり透析のヒケツ―エビデンスに基づく患者さん本位の至適透析

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