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救急と慢性疾患 [救急]

最近、救急対応の脱水症や熱中症について書くことが多いです。 
さて、今回の急患センターもそのような患者さんがまだまだ多く来院されました。
 
 
電解質バランスが崩れて下痢を起こした方
吐き気が前面に出た方
 
血圧低下からめまい・ふらつきが主症状の方
 
脱水症の自覚症状は多岐にわたります。
 
 
しかし、
その治療法は基本的に脱水の補正になります。
 
脱水が改善しないと、症状も軽快しません。 
そこで対症療法としては
吐き気止めやめまい止め更には胃酸逆流防止についての薬剤などが処方されます。
脱水の補正には時間がかかるために、継続的な加療の重要性は否めません。
 
 
 
時折、いらっしゃるのが「痛風発作」の方です。
もともと高血圧があり、高尿酸血症で加療されていた方です。
仕事の都合などで通院できなくなってしまったのでしょうか?
発作を起こす度に、休日急患センターを利用されます。
ただし、急患センターでは慢性疾患の定期受診は出来ません。
そのために、継続的な加療が必要になります。
 
 
高尿酸血症は、動脈硬化の促進危険因子です。
発作を抑えるだけでは、将来的に脳梗塞や心筋梗塞へ進行を阻止できなくなります。
 
 
これは、救急疾患と慢性疾患はシームレスであることを如実に表しています。
 
 
では、脳出血はどうでしょうか?
脳出血も基盤には高血圧症や脂質異常症などが存在しており、その加療が大切になってきます。
 
もちろん、どんな疾患でも突然の急性発症もあり、慢性疾患と関連がないものもありますが。
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